未分離は1999年10月にNHKと共にツバルの視察を行いました。その時の資料を基に、現在ツバルに起きている問題を簡単に説明しようとおもいます。平均海抜1mにも満たない珊瑚礁で出来たこの島国は、海水面の上昇に対してもっとも抵抗力が無い場所とされています。 海水面の上昇による問題は、最初に海岸線の浸食から始まります。左の写真では、浸食が進んだ結果、道路の半分以上が波によって流されてしまっています。 植物を植えることで、浸食のスピードを遅らせていますが、この状態で台風による高波を受けると、波は道路を越えて道に面した家々までに達してしまうことでしょう。 この写真は、高波が島の上を通り越して、ヤシも道も流してしまって一度完全に寸断された部分です。ツバルは珊瑚礁の環礁(指輪のような形の島)ですから、島の細い部分の幅は5mもないので、海水面がちょっと上昇しただけでも、波が島の上を通り越してしまうのです。