『PTAのトリセツ〜保護者と校長の奮闘記〜』(今関明子、福本靖/世論社) 不要論が叫ばれるPTA。7月に入って活動が波に乗り始める中、賛否両論はあっても「なってしまったからには」と前向きでも後ろ向きでも頑張っているPTA役員や委員は、不要論に複雑な感情を抱いているかもしれない。 多忙な活動と、単年か数年で入れ替わる構造上、組織が硬直化しているPTAは少なくない。「変えたい」と思っていても、活動は「例年どおり」で、変革は難しい。おそらくそんな多くのPTA役員や委員の気持ちに共感しながら、無理のない変革に舵を切る方法を示す1冊が『PTAのトリセツ〜保護者と校長の奮闘記〜』(今関明子、福本靖/世論社)だ。 著者は、頼まれたから仕方なく役員を受けただけなのに、PTA会員から委員抽選の批判を受けるやるせなさを感じながらも、PTAを「嫌われ者のピーマン」的存在から「みんなで奪い合う甘い美味しいイチゴ」