古墳がアツい。「形がカワイイ」と各地を巡る「古墳にコーフン協会」が発足。名古屋ではテーマパーク化が進む。古代の権力者の墓で盛り上がるそのわけは――。 巡った古墳は1千基 神奈川県秦野市の工業団地近くにある、桜土手古墳公園。若い男女5人が5月下旬の日曜に訪れ、県内最大規模とされる古墳群を歩いた。「むっちりしているよ」「かたつむりみたい」。円墳を見ては歓声を上げ、スマホやデジカメで写真を撮りまくる……。 ちょっと変わった楽しみ方をするのは、昨年1月にできた「古墳にコーフン協会」のメンバーたち。各地を巡り、鍵穴のような形の前方後円墳には「くびれがカワイイ」とひかれる。 代表の「古墳シンガー」まりこふんさんはもともとプロのミュージシャン。7年前、ツアーの折に堺市の仁徳陵古墳を訪れた。巨大なお墓の周りを歩いても歩いても、形がわからない。「どこから見ても貴方(あなた)は見えない こんなに近くにいるとい