スクロールするUI UIの基本を見てきましたが、Web UIの世界では、今まで当たり前だったものが、時代の変化に伴って廃れていったり、新しいものに置き換えられていくということが頻繁に起きます。今回のテーマであるスクロールとページングを例に、まずはスクロールバーの歴史を紐解いていきましょう。 スクロールバーとは スクロールバーは上下または左右にスクロールするために使用されるGUI(Graphical User Interface)の代表的なUIコンポーネントの一つで、近年、役割が変化しつつある部品です。 スクロールバーの役割としては次のようなものが挙げられます。 ページ全体の分量がどの程度なのか把握する 現在の位置がどこなのか把握する 指定位置にジャンプする 細かいスクロールをする 最初に登場したスクロールバーは、直接操作して画面を上下または左右に動かすものでした(図1・注3)。 図1