鳥取県内の山陰自動車道(山陰道)で昨年、燃料切れ(ガス欠)による「車両立ち往生」が少なくとも10件以上発生していたことが、鳥取県警などへの取材で分かった。県内の山陰道は本線上に給油所(GS)を備えた休憩施設はないものの、インターチェンジ(IC)間の距離は短く、一般道に降りれば給油は容易にもかかわらず、ガス欠が発生していた。国土交通省や県などはガス欠による大渋滞などの交通障害発生を防ぐため、IC出口付近とICに接続する一般道に、最寄りのGSへ誘導する看板の設置を始めた。 圧倒的に多い 「昨年、通報を受けて警察官が現場に臨場したのは10件。ただ、すべてが通報されるわけではなく、運転者が処理して終わることもある」。県警高速道路交通警察隊の長砂敏明隊長はこう打ち明ける。実際、昨年1年間に日本自動車連盟(JAF)鳥取支部がガス欠で出動した件数は15件で、県警の認知件数より多い。 立ち往生といえば、昨