雑考, 出版業界 | 18:59 | ※本エントリは小生の個人的推計です。挙げた部数に関しても確実性の乏しいものが多く含まれると思われますので、引用等に当たってはその点ご注意下さい。小生は一応書店員である訳なんですが、常々、地べたに這い蹲ってる人間ほど俯瞰しなきゃならんと考えている。つまり、現場の人間は、日々の入荷事情やらクレーム処理やら売り上げやらに一喜一憂するのもアレですが、もっと大時代的な事も考えた方がナニなのではないか、と。そんな訳で、ここ数ヶ月折に触れて考えているのが、出版市場の中にある程度の比重を占める「文芸市場」の中味、要するに勢力図がどうなってるかということであって、それを考えていくとっかかりとして、今回は、割と分かり易く、なじみ深い文庫市場を(ラノベを中心に)取り上げてみようと思う。さて、考えてみようと言ったはいいが、残念ながら小生の手元には売り上げデータのようなものは殆