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ブックマーク / hatikaduki.hatenadiary.org (21)

  • 俯瞰するニンジャスレイヤー - ディドルディドル、猫とバイオリン

    大型エピソード「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」が完結し、忍殺のアカウント(https://twitter.com/njslyr)では現在クールダウンを意図したような独立した好短編が連載中。 メインストーリーには大きな動きのなさそうなこの機会に、『ニンジャスレイヤー』における物語を俯瞰して眺めてみたい。 ニンジャスレイヤーの物語の大枠 ニンジャスレイヤーにおける物語の大枠は以下の3つ。 1.時系列シャッフルされた連作短編。それ単体でおもしろい「ニンジャが出て殺す短編」がモザイク状に組み合わさっていくことで、より大きな物語が浮かび上がる。 2.縦軸としてのロングスパンな復讐劇。突き詰めるとフジキドの復讐の相手はダークニンジャことフジオ・カタクラであり、ナラクの復讐の相手はカツ・ワンソー。神秘の彼方に隠されたカツ・ワンソーに対してフジオは比較的手に届きやすいところにいるが、第二部以降裏主

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  • アラサーのおすすめする最近のライトノベルたち - ディドルディドル、猫とバイオリン

    アラサーと言うかジャスト30歳なんすけどね。 好きラノ2015年上期(http://lightnovel.jp/best/2015_01-06/)への投票用エントリなんですが、世代を把握した上で以下ずらずら並べる作品群を眺めていただくと、見えてくるものもなんか違うかなと思います。特に、ここ最近はラノベとはすっかりご無沙汰になってしまって、再入門しようと思ってラノベ売り場をのぞいても目が滑るばかり、みたいな人に参考にしてもらえたら嬉しいです。 なお自分がラノベに入門したのは富士見と電撃の王朝交代期あたり、富士見ファンタジアの黄金期を支えたヒット作たちの活躍とファンタジー作品群の豊穣の一方で、伸び盛りの電撃文庫や徳間デュアルから次々に斬新でカッコイイ作品が登場してきていた時期。 殿堂入り級に好きなラノベは十二国記・デルフィニア戦記・グラスハート・魔術士オーフェン・ケイオスヘキサ・暗闇にヤギを探

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  • ログ・ホライズンとニンジャスレイヤーを比較してみた - ディドルディドル、猫とバイオリン

    ログ・ホライズン (8) 雲雀(ひばり)たちの羽ばたき 作者: 橙乃ままれ,ハラカズヒロ出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン発売日: 2014/09/29メディア: 単行この商品を含むブログ (11件) を見るニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 【上】 (キョート殺伐都市 # 7) 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,兌有,杉ライカ出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン発売日: 2014/10/14メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る ログ・ホライズン ニンジャスレイヤー 超人 冒険者(PC) ニンジャ 非超人 大地人(NPC) モータル そもそものきっかけ 大災害(MMORPGの現実化) Y2K(2000年問題)を発端とした電子戦争とニンジャソウル憑依現象の加速的増加 東の大都市 アキバ ネオサイ

    ログ・ホライズンとニンジャスレイヤーを比較してみた - ディドルディドル、猫とバイオリン
  • 曰く、「文字で書けるような簡単な内容をいちいち図にするな」 - ディドルディドル、猫とバイオリン

    『僕は友達が少ない』がdisられてましたがそれに関して。 平坂読は太字や拡大/縮小フォントや顔文字や変形段組なんかを多用する作家で、作品を読みやすくかつ面白くするために一歩踏み込んだ工夫を重ねる姿勢については、すごいなあ立派だなあと常々思っております。 今回の文中への図の挿入につきましては、たとえわずかな差でしかなかろうがほんのちょっとでも文章やイラストより図で説明する方がよりわかりやすいと判断したら迷わず図で説明するのだ、という平坂読の徹底ぶりが示されておりそこはむしろ褒めたっていいのではと思いますが、しかし一方で挿入された図がその後あんまり活用されないので「この図は必要なんだろうか?」と疑問を抱く人はまあいるかもしれないなあとも思います。 レベルの低下などと言われるとイラッとしますけどねー。 なお『僕は友達が少ない』における工夫した表現なのかでは、5巻227頁にある志熊理科のセリフ「気

    曰く、「文字で書けるような簡単な内容をいちいち図にするな」 - ディドルディドル、猫とバイオリン
  • 読もう!ニンジャスレイヤーとあわせておすすめなライトノベル - ディドルディドル、猫とバイオリン

    ニンジャスレイヤーのアカウントをフォローしてる人も4万人を越えた今日このごろですがみなさんどうおすごしでしょうか。 ニンジャスレイヤーのファンの人におすすめなライトノベルをいくつか選んでちょっと紹介も付けてみました。「他にこういうのもっとないの?」と思ってる人のご参考になれば幸いです。 手に入りにくいもいくつかありますが、それは商品の回転の速いラノベの宿命でもあるのでAmazonなり図書館なりを利用してみてください。 ブラックロッド (電撃文庫) 作者: 古橋秀之,雨宮慶太出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 1997/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 178回この商品を含むブログ (74件) を見る呪術がサイバーパンク的に高度に発達したif未来、積層殺伐都市ケイオス・ヘキサを舞台とした3部作。 魔導特捜官ブラックロッドと私立探偵ウィリアム・龍が怪事件を追う『ブラック

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  • 悪党!悪党!悪党!/ニンジャスレイヤーの敵キャラを語る - ディドルディドル、猫とバイオリン

    ニンジャスレイヤー 聖なるヌンチャク 【ドラマCD付特装版】 (キョート殺伐都市) 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,兌有,杉ライカ出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン発売日: 2013/12/28メディア: 単行この商品を含むブログ (7件) を見る「えー、ここ数日は冬も気出してきやがったなって感じの厳しい寒さで、貼るカイロがないと駅までたどり着くことも困難なほどですが、さてそんな日のテーマは話題のTwitter小説『ニンジャスレイヤー』の敵キャラクターです。他作品のキャラとかにたとえながら説明するんで」 「キミたとえ話すきだよね」 「脳がそういう構造になってるんだと思います。じゃあはじめますね」 「どうぞどうぞ」 ソウカイヤとシックスゲイツのゆかいなクズたち 「ニンジャスレイヤーって作品は基的には、孤独なヒーローが悪の巨大組

    悪党!悪党!悪党!/ニンジャスレイヤーの敵キャラを語る - ディドルディドル、猫とバイオリン
  • 2013年のライトノベル表紙ベスト5 - ディドルディドル、猫とバイオリン

    先日twitterで呟いた内容ですがこっちにも書いとくべきだと思ったので書きます! 第1位 フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~2 (フリーダムノベル) 作者: 気がつけば毛玉,森繁出版社/メーカー: 林檎プロモーション発売日: 2013/09/05メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る2013年のラノベ表紙ベスト第1位はこれ。パステル調で描かれるキャラのじゃれあいと野っ原の風景、奥ゆきの深い画面、そこにくる乗っかってくるキラキラしたタイトル。この小説の美点である、ざっくりした内容であるが故にかえって生まれてくる風通しのいい抜けた空気感や、どってことない日常の輝かしさを完璧に表現してます。見れば見るほどよさを感じます。これはすごい。 第2位 ビスケット・フランケンシュタイン〈完全版〉 (講談社BOX) 作者: 日日日,Toi8出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013

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  • 僕たちはSAOとかと戦わなくても別にいいんだ、という話 - ディドルディドル、猫とバイオリン

    ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (電撃文庫) 作者: 宇野朴人,竜徹,さんば挿出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2012/06/08メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 167回この商品を含むブログ (40件) を見る先日『天鏡のアルデラミン』読んだんですけどすげー面白かったです。 19世紀くらいの文明レベルの異世界に精霊と魔術をぶっこんだ上で戦争戦争戦争!する話で、主人公は軍師タイプ、読むと「諸君私は戦争が好きだ」とか言いたくなる快作でした。 最近は屋さんでラノベ棚に行ってみますと、アルデラミンに限らず『魔弾の王と戦姫』や『ノーゲーム・ノーライフ』のようなエンタメ異世界FTや『はたらく魔王さま!』みたいな魔王勇者もののラノベがわーっと平積みされてるのが目に入ります。FTは完全に流行った感ありますね。 そうした文庫レーベルにおけるFT

    僕たちはSAOとかと戦わなくても別にいいんだ、という話 - ディドルディドル、猫とバイオリン
  • ラノベの悪役についての散漫な - ディドルディドル、猫とバイオリン

    良い悪役と悪い悪役について http://togetter.com/li/457286 ラノベにおける名悪役については時々考えていたりします。 悪役に限らずキャラクターの偉大さって大きく分けて、存在の「大きさ」「稀さ」「確かさ」に+して好感度の4つだと思うんですが、ええとフジリュー版『封神演義』で説明します。 つまり、作中最大の盛り上がりを見せた仙界大戦編のボス敵であり、かつ殷王朝・金ゴウ島の2大敵組織の代表としてその大きさ・強さ・正統さといったプラスの価値を一身に背負っていた聞仲は、その存在が作品の構図と融合しているがゆえに存在の大きい敵キャラだったと言えると思うわけです。 一方で、メインヒロインと暫定ラスボスを兼ねていた妲己は史上稀にみる悪役であったと思います。 また、超公明は仮に出てこなくても大きく影響のないキャラクターではありますが、しかし確固としたキャラを貫くさまには強いインパク

    ラノベの悪役についての散漫な - ディドルディドル、猫とバイオリン
  • ラノベの定義論についてまとまりなく(改訂版) - ディドルディドル、猫とバイオリン

    なんだかまたぞろ定義論を楽しんでいる人がいるようなので人類の未来のために書きます。 その1 ラノベってなにかっていったら、ラノベが目指してる方向についてから言えば主にティーン向けとして書かれた、客層の近いマンガやアニメに近い読書感覚をつくるためにイラストレーションの活用や読解ストレスの軽減、盛り上げどこでの感情の加速などにいろいろ工夫がなされてる小説のことであろうと思っております。 また、出自からいえば若者&オタ向けのエンタメとYA文学が似たようなパッケージングの中に合流してなんじゃらもんじゃらしながらジャンルの歴史を積み上げていまはとくに萌コメが流行ってるよね、くらいのもんであろうと思います。 歴史については、ちょっと前にmizunotoriさんにまとめてもらったのがあったりしますね。 hatikadukiさんによる『ライトノベル史』 - Togetter その2 さて。 個別の作品がラ

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  • あなたがいますぐニンジャスレイヤーのTwitterアカウントをフォローすべき5つの理由 - ディドルディドル、猫とバイオリン

    恥ずかしながらニンジャスレイヤー日記も三回目ですが、なんかみんなが書かないので書かせていただきます。 え、そのまえにニンジャスレイヤーがなんだかわからない? ええと、ニンジャスレイヤー、略して忍殺というのは、Twitterで連載(無料で)されてるWEB小説のタイトルです。作者はB・ボンド&P・モーゼズ、アカウントはこちら→https://twitter.com/#!/njslyr どんな作品なのかって言うと、ようするに洋モノの連続活劇です、たぶん。コンバットとか特攻野郎Aチームとかトランスフォーマーみたいなものです。オモシロイ!のひとつの根っこですよね。それをTwitterでやってるんです。 ちょっと普通じゃないのは、奇抜で創造的な語彙選択によって描写される「外国人の考えてる日」風の近未来日文化ジョークが面白すぎるところで、これは忍殺語http://dic.nicovideo.jp/a

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  • 好きなラノベの表紙とか - ディドルディドル、猫とバイオリン

    10作ほどピックアップ。抽象度の高い順に並べてみた。こうしてみると表紙のカッコいい作品はそもそもタイトルからしてカッコいいのな。 龍盤七朝 ケルベロス 壱 (メディアワークス文庫 ふ 1-1) 作者: 古橋秀之,藤城陽出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2009/12/16メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 320回この商品を含むブログ (91件) を見る漆黒から浮かび上がる“三首四眼五臂六脚”の大怪獣!キャラの立たせ方を極めてるからこそキャラ絵をあえて押し出さなくてもよいのだぜ。グラスハート〈2〉薔薇とダイナマイト (コバルト文庫) 作者: 若木未生,橋みつる出版社/メーカー: 集英社発売日: 1994/06メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る高校の時に喧嘩屋のギタリスト高岡尚の目にやられて読み始めました。挿絵はハマってる

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  • このライトノベルがスゲエ!2011年愛しの12作 - ディドルディドル、猫とバイオリン

    昨年は面白いラノベをたくさん読んだので、ラノベでベストをやってみます。あと10個にしぼるとかそういうのはオレもう諦めましたから! 1位 ニンジャスレイヤー http://twitter.com/#!/NJSLYR http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ http://www10.atwiki.jp/njslyr/ ハイすいません!書籍化されてない作品を選ぶのはどうなんだというご意見はわかります。でも別に書籍化前提のtwitter連載じゃないし、これも作品としての完成形のひとつだと思えば、OKだと思うんですよ! 内容はサイバーパンク・ニンジャ活劇、近未来日の首都ネオサイタマを、血と怨念をまといし復讐者、“ニンジャを殺すニンジャ”ニンジャスレイヤーが駆ける!手を変え品を変え繰り出される超常のアクション、描かれる人間の弱さと人生の愛しさ、そしてそれを表現するクレイジ

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  • 『僕は友達が少ない』7巻の状況。 - ディドルディドル、猫とバイオリン

    僕は友達が少ない 7 (MF文庫J) 作者: 平坂読,ブリキ出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2011/09/21メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 281回この商品を含むブログ (74件) を見るだいたいtwitterからの転載。いつも以上にヨタ多めなので注意な! はがないの話をします!LDmankenさんの夜空の記事→http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/7509024dd765b44a821fa0650246e1a9読んで、それからこっちのラジオ→http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/bf2e7d687c2c65de87a486f6965fefe3を聞いたもんで。平坂読の感想というとcatfistさんのはがない2巻感想→http://d.hatena.ne.jp/catfist/20091206/p1と

    『僕は友達が少ない』7巻の状況。 - ディドルディドル、猫とバイオリン
  • イヤーッ!実際傑作、「ニンジャスレイヤー」!! - ディドルディドル、猫とバイオリン

    ドーモ、みなさんおひさしぶり、hatikadukiです。 ところでみなさんは、巷で噂の「ニンジャスレイヤー」を知っていますか!「ニンジャスレイヤー」とは2010年7月からtwitter上で連載されている小説のタイトルです。自分も今年の秋にまとめ読みしてドはまりしたのですが、紹介記事みたいなのは意外と見つからないのでDIYしてみます。ちょっと自分の手には余る傑作ではあるのですが、できるだけ「ニンジャスレイヤー」という作品の素敵さをお伝えできるようがんばります。カラダニキヲツケテネ! とりあえず概要 ↓こちらが「ニンジャスレイヤー」を連載しているtwitterのアカウントです。 http://twitter.com/#!/NJSLYR 特徴としては、エピソードごとの独立性が高いという作品の特徴を活かし、時系列シャッフルでの連載を行なっている点があり、これは公式アカウントによる解説「はじめての皆

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  • 私選ライトノベル入門・魔の17冊(2011版) - ディドルディドル、猫とバイオリン

    鉄拳白書 | 自然にライトノベルファンになる20作 入門おすすめ20冊 - 小説☆ワンダーランド 寝込んでるうちに時機を逸してしまった感がありますが、ラノベ入門がちょっと話題になっていたようで、自分も考えてみました。 ただし、上記の二つの記事はたぶん「読みではあるけどまったくの非オタな人」を対象に考えてると思うんですが、自分は「ラノベには詳しくなくてもアニメ・マンガ等の知識はある程度有している人」を対象にした上で、紹介した作品を順番に17冊全部読んでもらうことを前提に考えてあります。 まあどうせ実際にラノベ入門希望の友達がいるわけでもなし、どんな理想的な対象を想定したっていいデスよねー。 “夢”ふくらませる6冊 ええと、ラノベ入門つってラノベ的要素のある非ラノベを読ませるというのがどうもピンとこないわけです。どうせならいちばん最初にいちばん凄まじい傑作を読ませてあげたい。期待とか偏見とか

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  • 怪作!快作!「耳刈ネルリ」シリーズ感想の簡単まとめ - ディドルディドル、猫とバイオリン

    「耳刈ネルリ」シリーズという、異世界を舞台にした学園もののライトノベルがあります。 作者の石川博品のデビュー作で、全3巻、1巻では各国から集まった学生達の異文化コミュニケと抗争劇、2巻では学園祭で演じたミュージカルの内容と大物作家の国外への亡命計画の顛末、3巻では学生生活の諸風景と異国の王女さまとの恋の行方が描かれます。 メジャーな作品とは言い難いですが、これがラノベ史上の大傑作、作者のやる事の無茶さが物凄い上にやたらめったらと面白くたいへんオススメなんですが、この作品がどんなふうに受け取られているのか、web上の感想で自分が面白く読んだものをちょいと集めてみました。 ネルリをもう読んだ人にも、まだ読んだことのない人にも、何か参考になったらいいなと思うものであります。 ネルリの文章表現について 「ネルリ」は異世界ファンタジーなのに、『化物語』の阿良々木さんの語りのような、妄言一人称文体を採

    怪作!快作!「耳刈ネルリ」シリーズ感想の簡単まとめ - ディドルディドル、猫とバイオリン
  • 創刊!ヤングライトノベル - ディドルディドル、猫とバイオリン

    ライトノベルにおける新規参入レーベルや高年齢読者層の増加によるものなのか、ラノベの主流とは毛色の違った作品が増えているような印象があります。 そこで、ラノベで青年誌、とくにヤング誌を構成してみる実験をしてみました。ツッコミ待ちなので見落としや誤りがあればコメントお願いします。 選ぶに当たっては、まずヤング誌を構成する作品のジャンルを「経済・サラリーマン」「ギャンブル・テーブルゲーム」「ストリートギャング・ヤクザ」「ハードアクション・アーバンFT・ホラー」「格闘」「中華・異世界FT」「エロコメ」「スポーツ」「料理」「特殊職業・薀蓄」「コラム等」「萌えコメ・萌え4コマ」「同世代文学」「時代劇」「ギャグ」の15種に分類し、これに該当するラノベを探しました。 そのうえで、「可能な限り新しい作品を」「スポーツや萌えコメを除いて、できたら主人公が大学生以上」「レーベルごとの優先順位は→電撃ほか主要な文

    創刊!ヤングライトノベル - ディドルディドル、猫とバイオリン
  • ラノベから見る新ジャンルYAまとめ - ディドルディドル、猫とバイオリン

    08年のライトノベル 「各種ノベルスや来年創刊のメディアワークス文庫による、年齢層高めのアプローチ」 「児童書側に読者のすそ野を広げる、角川つばさ文庫のアプローチ」 など、新規開拓路線の動向について注目したいと思います。 2008年ライトノベル十大ニュース「決定版」 - 平和の温故知新@はてな http://d.hatena.ne.jp/kim-peace/20081231/p2 わー、超同意。 09年はひさびさにラノベってカテゴリーがぶっ壊れる年になるんじゃね?とわたくし若干wktkしております。 咋年末には↓ 春に続き、秋冬のライトノベル編集者の異動・更迭が激しすぎる件 - さて次の企画は http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20081208/1228737015 というライトノベルの売り上げ低下の報があって話題をさらいました。確かに06年から始まったHJ文

    mizunotori
    mizunotori 2009/01/08
    ライトノベル、ミドルノベル、ヤングアダルト、ジュヴナイルポルノ。なんかもうひとつくらい欲しい。
  • ■ - ディドルディドル、猫とバイオリン

    http://d.hatena.ne.jp/Erlkonig/20070913/1189690487 なんかちょっと読んでてイラッとくるんだけどその理由は多分、俺が“つまらない”と言う感覚を“面白い”と言う感覚と同じくらいに愛してるからだと思う。おいらの“つまらない”をないがしろにしないでくれ。 まあ俺も半月周期くらいでこのエントリみたいな聖人君子モードと、他方の触れるものみな傷つけそな魔人モードを行ったり来たりしてるんだけど、それはともかく、どんな作品にも面白さはあるとか、つまらなさすら面白がるのが真の上級者だぜみたいな、面白さがつまらなさの上にあるという見地によって立つナアナアの手狭なパーフェクトワールドからはこぼれ落ちてしまうステキな何かがあることをここに一言断っておきたい。 なお後半の議論の作法についてはどんなバイオリズムの中にあっても全面的に同意。“つまらない”のステキさは、あく

    ■ - ディドルディドル、猫とバイオリン