ギリシャのチプラス首相は、20日夜に行ったテレビ演説で、これまでの政権運営に対する国民の信を問いたいとして、大統領に辞表を提出して、早期に議会選挙を行う意向を示しました。ただ、ユーロ圏の一部の国からは、ギリシャ政府の構造改革の実効性を疑問視する声が根強かったことから、支援の先行きに影響が出ることも懸念されます。 チプラス首相は、財政緊縮策や構造改革の実施を条件にユーロ圏各国から金融支援の承認を受けたことに、与党側からも反発が出ていることを念頭に、「一定の条件は付いているが、誰もなしえなかった合意をもたらした」と述べ、反論しました。 地元メディアは、議会選挙は来月20日に行われるという見方を示していて、首相の辞任と内閣総辞職を受けて、近く大統領が議会の解散と選挙の日程について発表するとしています。 厳しい財政状況が続くギリシャを巡っては、ユーロ圏各国が最大12兆円近い追加の金融支援のうち、第