ロシアがウクライナから併合したクリミア半島では、22日、ウクライナ本土からの送電が止まっていて、ロシア政府は非常事態を宣言しました。 これを受けて、ロシア政府は、クリミアに非常事態を宣言して、ガスやディーゼルなどの予備の発電機を動かして電力の確保に当たっています。 地元のメディアによりますと、停電でおよそ190万人が影響を受けていますが、主要な空港での航空機の発着や、ロシアからの物流を支えるフェリーの運航は通常どおりだということです。 停電の原因については、ロシアによるクリミア併合に反対するウクライナの民族主義グループが20日に送電線の支柱を爆破したため、送電システムに問題が起きたとの見方が出ています。 クリミアは、ロシアによる併合のあとも、ウクライナから電力供給を受けてきましたが、停電が長引いて影響が広がれば両国の間の新たな対立につながることが懸念されます。