中国(「gettyimages」より) 国際原子力機関(IAEA)は3月7日、「ウクライナ第2の都市ハリコフの原子力研究施設が損傷を受けたが、放射線量の上昇は見られない」と発表した。IAEA理事会は3日、ロシアによるウクライナ侵攻を非難し、ウクライナが国内のすべての原子力関連施設を管理できるよう要請する決議を採択していた。 ウクライナに侵攻したロシア軍が1986年に爆発事故を起こした北部のチェルノブイリ原子力発電所近辺に保管されていた使用済み核燃料などを接収し、ウクライナ最大の原子力発電所がある南部ザポリージャの周辺地域を掌握していたからだ。ザポリージャ原子力発電所は欧州最大の原子力発電所だ。原子炉6基、合計出力は600万キロワット、ウクライナの発電容量の2割を占める。原子力発電所の訓練棟で火災が発生した際に4号機が運転していたが、幸いにも周辺地域の放射線量の増加は見られていない。ウクライ