ビール味が先行して普及したノンアルコール飲料の種類が、カクテルや梅酒、さらに焼酎にまで広がり、市場が急拡大している。昼食や仕事の間などでも気軽に飲めるためで、当初販売対象として想定した女性だけでなく、男性からも支持を得ているという。 サントリー酒類は10月4日、ノンアルコールカクテル「のんある気分」(350ミリリットル缶、税別122円)を発売する。長年培ったリキュールやカクテルの知見を生かし、「お酒らしい味わい」と、アルコール・カロリー・糖類の「ゼロ」を両立させるという。 ノンアルコールカクテルでは、アサヒビールが先行して昨年9月に「ダブルゼロカクテル」を発売した。今年も売れ行きが好調で、販売目標を上方修正した。今年に入ってからも、チョーヤ梅酒が「酔わないウメッシュ」、鹿児島県の本格焼酎の蔵元、小正醸造が芋焼酎テイストの「小鶴ゼロ」を発売するなど、さまざまなタイプのノンアルコール飲料が登場