iPS細胞から作った目の網膜の組織を移植する世界初の臨床研究を行っている理化学研究所などのグループが手術から1年がたったことを受けて記者会見し、手術を受けた女性にがんなどの異常は見られず良好に経過していることを明らかにしました。 手術から1年がたったことを受け、2日、神戸市でグループが記者会見を開き、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーと先端医療センター病院の栗本康夫統括部長が患者の経過を公表しました。会見によりますと、女性の経過については「がんなどの健康上の異常は見られない」ということで、研究の主な目的である安全性の確認について現時点では結果は良好だということです。 また、手術前、徐々に低下していた視力は安定し悪化が抑えられているということで、女性は「見える範囲も広がったように感じます。思い切って新しい治療を受けてよかった」と話しているということです。 会見で高橋プロジェクトリーダ