靴底がぼろぼろになるという現象があります。それは、加水分解と言う現象です。加水分解は、靴底でいうとウレタン製の靴底に起こる現象です。それは、突然起こる化学反応ではありません。ウレタンの生成(靴底の生産)から少しずつ加水分解と言う劣化が始まり、靴底の内部強度が落ちていきます。靴底がぼろぼろになるというのは、内部強度が落ちた靴底で歩行した時に力が加わり生じた最終的現象です。 靴以外に加水分解のある身近な製品としては、一眼レフカメラの遮光部分に使われているモルトプレーンなどが該当します。モルトプレーンとは、ファインダー部やクイックターンミラー部のクッション,フイルム室の遮光部に使用されている黒いスポンジ状のものです。青春の思い出のカメラを押入から出したときにフイルム室の裏蓋がべとべとになっていた事がありませんか。あれも加水分解現象です。ウレタン製のマットレスや枕、ソファー、隙間テープ等がぼろぼ