地球の大気から流出した酸素が38万キロ・メートル離れた月に届いていることを、大阪大や宇宙航空研究開発機構( JAXA ( ジャクサ ) )などのチームがつきとめたと発表した。 地球から酸素が漏れていることは指摘されていたが、月に届いたのを観測したのは初めてという。31日、英電子版科学誌「ネイチャー・アストロノミー」に掲載される。 研究チームは2008年、当時月を周回していた探査機「かぐや」を使い、月の上空100キロ・メートルで、飛来する粒子を観測。電荷を帯びた酸素を検出し、地球由来のものと特定した。