科学研究費の採択状況で、大学関係者の注目を集めている立命館大学。 その採択支援策は、「立命館モデル」と称してもよいものになっている。 立命館大学は、私立大学では慶應義塾大学、早稲田大学、日本大学に次いで4位の採択数で、この10年間で採択件数、金額共に2倍以上になり、全国順位も60位から26位に上昇した(2014年度)。 医学部を持ち医学関連の採択数が多い慶應、教員数が立命館の4倍の早稲田などの事情を考慮しても採択数の伸びは著しく、教員数が3倍で医学部を持つ日大と比べるならば大健闘といえるだろう。 しかも研究分野別で見ても、人文系では「人文地理学」「社会学」「経営学」は新規採択累計数がトップで、理工系でも「知能ロボティクス」「マルチメディアデータベース」「環境影響評価」、生命・健康系でも「スポーツ科学」「応用健康科学」などがベスト10入りするように各学部が満遍なく高い採択実績を残している。