100年近い歴史を閉じる海文堂書店=神戸市中央区階段の踊り場には、船のハンドルや大漁旗が飾られている=神戸市中央区の海文堂書店海事書が並ぶ2階の売り場に立つ岡田節夫社長(左)と福岡宏泰店長=神戸市中央区、諫山卓弥撮影 【石川達也】海に関する書籍を豊富に取りそろえ、港町・神戸とともに歩んだ「海文堂書店」(神戸市中央区)が9月末で閉店する。インターネット通販の波に押され、来年の創業100年を前に幕を下ろす。地域の顔ともいえる書店の閉店に、惜しむ声が相次ぐ。 海文堂は1914(大正3)年、船舶や港湾など海事書の専門出版社として開業。現在は、神戸市中心部の元町商店街に店を構える。海事書の品ぞろえは全国屈指で、2階の売り場には数千冊が並ぶ。階段の踊り場には船の木製ハンドルや大漁旗。ポストカードなどのミナト・神戸関連のグッズも用意されている。 社長の岡田節夫さん(63)は、日本の海運業がにぎわっ