今年6月、東京23区内で行われる火葬の約7割を担う民営の火葬場の費用が、従来の5万9000円から9万円に値上がりしたことが話題になっている。 一方、公営の火葬場である「臨海斎場」(大田区)と「瑞江葬儀所」(江戸川区)においては、対象となる区民の場合、火葬費はそれぞれ4万4000円と5万9600円だ。 近年は、団塊世代が死亡年齢に近づいている影響などによる死者数の増加で、都市部の葬儀業者ではこうした費用の高騰だけでなく、「火葬待ち」や「遺体安置場所の不足」といった問題も深刻化していて、課題が山積みの状態なのだ。 日本でもっとも一般的な葬法である火葬。だからこそ、事前に知っておきたい費用のことや、亡くなってから火葬、収骨までの流れや必要な手続きなどについて、火葬問題について研究を行なう一般社団法人「火葬研」の武田至氏に解説してもらった。 火葬はいったいいくらかかる?火葬に際して、やはりまず気に