業界人の裏話 増刷につぐ増刷で累計60万部に達している『日本国紀』。 ところがネット上では、「そんなに売れていないのに、どんどん配本されてくる」といった書店員の声が相次いで紹介され、「押し紙」ならぬ「押し本」状態ではないかと噂されていました。 この「押し本」の噂に、なぜか『日本国紀』関係者は過敏に反応し、人格攻撃にまで発展する不可解な状況が続いていました。 【日本国紀】幻冬舎側が書店に本を押し付けていると指摘【配本談合】 2019.01.13 業界誌『本の雑誌』 このような在庫過剰、「押し本」を裏付ける新たな証言が、「本」の専門誌『本の雑誌』(2019.2号)のコラム「黒い昼食会」に載っていました。 次のような内容です。 C でも増刷に次ぐ増刷でバックヤードに送り込まれた在庫が7箱ですよ。 A 7箱!? D もう売れ行きは弱まっている気がする。 B 50万部も刷ってどうするんですかね。セ
徐々に商業誌などでもコピペ問題が取り上げられつつある百田尚樹『日本国紀』ですが、とうとう毎日新聞(2018.12.20)で特集が組まれ、「コピペ問題」「事実誤認」「コッソリ改版」といった諸問題も取り上げられました。また、 毎日新聞が幻冬舎側に問い合わせたいきさつなども載っていましたので、これらを併せて紹介したいと思います(同時に掲載されている秦郁彦氏や辻田真佐憲氏による評については別記事で紹介します)。 また、この毎日新聞記事は、有料ながらインターネット上で読むことができます。「売り上げ好調 百田氏「日本国紀」に「コピペ」騒動 専門家の評価は?」を参照ください。 まず、なにより最も重要な点は全国紙において『日本国紀』のコピペ問題が取り上げられたことでしょう。次のように説かれます。 その後さらに、インターネット上の百科事典「ウィキペディア」や、過去の新聞記事などと酷似した表現があることがSN
コピペして何が悪いんだ!百田尚樹『日本国紀』のコピペ問題について、「コピペして何が悪いんだ!」と仰るファンの方も多いのですが、これを「問題である」と見るか「問題なし」と見るかは、読み手の倫理意識に委ねられると思います。 そんな中、Shin Hori氏によって新たなコピペ箇所が指摘されました。 →「また(地主が分散したことで)都市開発や道路建設等の用地買収交渉が困難となり、経済の停滞につながった。」 ウィキの「農地改革」と関係ない情報もあるので、他にもいくつかの資料を参照はしたのでしょうが・・一定の言い回しはウィキとほぼ同じです。 — Shin Hori (@ShinHori1) December 7, 2018
日本国紀問題の節目昨日、『日本国紀』のコピペ問題などについて、著者の百田尚樹氏がWikipedia引用を認め、さらに編集の有本香氏が「私含む編集側の校正ミスがあったことは読者の皆様にお詫び申し上げます」と述べて謝罪しました。 このように、これまでネット上で騒がれていた『日本国紀』に関する問題点指摘の妥当性が、公式サイドからも認められたことになります。これは『日本国紀』問題を追及していくうえで大きな節目を迎えたことになると思われます。 これを受けて本ブログでは、幻冬舎に以下の公開質問状を送付しました。幻冬舎の真摯な回答が得られることを願います。 公開質問状本文 幻冬舎 担当者様 突然のメール失礼いたします。私はウェブサイト「論壇net」(rondan.net)を主宰しています「ろだん」と申します。この度は御社から刊行されました『日本国紀』について伺いたくメールさせていただきました。私自身、購
一番腹立ったのは、百田のこの本は、Wikipediaからパクってコピペしとると。これが腹立ってね。 僕ね、この本書くのに、どれだけ資料揃えたかと、山のように資料揃えた。そんなかにはねWikipediaもそりゃあるよ。 そりゃWikipediaから引用したもんとか、借りたもんとかある。でもねそんなもんはこの本の中の零点何パーセントなんですよ。 これ原稿用紙でだいたい800枚くらい以上なんですけど、まぁWikipediaから借りたものなんていうのは原稿用紙なおすと、まぁ1ページ分か、せいぜい2ページあるかないか。 ……そう、それをね、もうネット上で、これも、これも、これもって、でもね、それもね、大半が、それ「歴史的事実」やし、誰書いても一緒の話や。2: 名無し 2018/11/20(火) 11:12:37.32 0
WikipediaのCCライセンス侵犯先ほど、衝撃の朗報が舞い込みました。 これまで本ブログでは、百田尚樹『日本国紀』(幻冬舎, 2018)において、夥しいWikipediaからのコピペ編集が確認される点を指摘してきました。 これほど夥しい数の一致は、『日本国紀』がWikipediaをコピペしていることを雄弁に物語っています(その後、ご本人もこれを認めました⇒リンク)。したがって、これらの一致箇所について、それが全て百田尚樹氏のオリジナルであると合理的に主張することは極めて困難でしょう。 CC BY-SA 3.0の感染性 ところでWikipediaの記事は「CC BY-SA 3.0」というライセンスによって保護されています。この規約の要旨には次のようにあります。 表示 — あなたは 適切なクレジットを表示し、ライセンスへのリンクを提供し、変更があったらその旨を示さなければなりません。あなた
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く