平成57(2045)年の開通が予定されているリニア中央新幹線の大阪-名古屋ルートをめぐり、「京都経由」を求める一部の声に対し、建設主体のJR東海などが反発を強めている。国が23年に決定した整備計画では名古屋以西のルートは「奈良市付近」を通って大阪市まで結ぶことになっており、京都は想定されていない。JR東海の山田佳臣社長は「われわれに求めるのは筋違い」とバッサリ。京都の誘致活動は“独り相撲”に終わってしまうのか…。今になって言うんですか…? 「ああそうですか、ということだけ」 7月10日、JR東海の山田社長は大阪市内での記者会見で、リニア中間駅の“京都誘致運動”に対し、辟易(へきえき)した表情でこう突き放した。 リニアをめぐっては、昭和48(1973)年の基本計画、平成23年5月の整備計画で「奈良市付近」を通るとされている。 同年11月には中間駅の建設費についてJR東海が全額負担する方針を示