「地図」と聞いた時に何を想像するでしょうか。 地図は、目的地までの道筋や距離を教えてくれる、私たちの生活に密接に関係するツールです。そして、それはテクノロジーの進化により、iPhoneやiPadで簡単に確認できる存在になりました。 「私たちは戦後から、国土地理院など、省庁の各種地図調製を行ってきました。近年になり、インターネットやAppで使えるサービスが登場し、今まで有料だった地図が無料で手に入るようになりました。それは、私たちはどこに向かえばいいのか、という話が頻繁に交わされるようになった頃です」 そのように話すのは、1960年より日本の地図調製業を支える、東京カートグラフィックの宮坂芳男さんです。東京カートグラフィックは、地図調製や情報処理といった基幹事業の傍、Appの開発や、地図をデザインにあしらったグッズの販売など、幅広い事業を展開しています。その中で、Appの企画・開発を担ってい