あずきバーをゆずシャーベットで包み、よりさわやかな味に仕上げたゆずあずきバー(右)=津市の井村屋工場冷凍庫を占拠した「ゆずあずきバー」。若者にうけて、売れ行き好調=山形市のスーパー「ヤマザワ」、同社提供 【斎藤健一郎】発売から40年。井村屋(津市)の「あずきバー」が売れている。今年は過去最高の年間3億本に達する勢いで、国民1人あたり年間2本強を食べる計算だ。「歯が立たない」と言われる硬さは変わらない「保守系アイス」だが、冒険にも出た。 売り上げは猛暑続きの8月も前年を上回った。井村屋によると今春から好調で、過去最高だった2010年の2億5800万本を上回るペースだ。「歯が負けそう」と言われる硬さが特徴。一般のアイスは軟らかい食感を出すため乳脂肪分や食品添加物を使うが、従来のあずきバーでは無添加、無着色を貫いてきた。硬いのはそのためだ。 売れ筋の6本入りボックスタイプの値段300円は1