出所:日本における技術系ベンチャー企業の経営実態と創業者に関する調査研究 上表にみるとおり、調査対象1,010人の起業家の60%は、直前に所属した業種と同一業種の中で起業している。業種を、製造業、サービス業(ソフト・情報処理など)、それ以外、に分け、業種ごとの特徴をみてみたい。 まず、製造業(上表1〜8)の特徴としては、7割(71.3%)が直前に従事したのと同一の業種で起業している。また、同一ではないとしても、製造業で起業した数は9割(91%)と圧倒的に多い。製造業の中で最多数のベンチャーを輩出している電気機械製造業(285名)では、82%が電気機械業の中で起業している。 次に、サービス業の特徴をみると、ソフトウエア業では、製造業と同様の傾向がみられ、約74%が同一業種での起業となっている。「それ以外」のサービスセクターや建設業、卸売・小売業などのサービス分野は、同一業種やサービスセクター