クリスティーナ・ローマー氏(左から2人目)らに続いてラリー・サマーズ氏(右端)の退任が決まり、オバマ政権の経済チームを離脱する動きが相次いでいる〔AFPBB News〕 優秀な経済スタッフを数多く集めて発足したオバマ政権だったが、ここに来てその過剰感が薄れつつある。 ラリー・サマーズ国家経済会議(NEC)委員長は今年末に退任することが決まった。これは大統領経済諮問委員会(CFA)委員長だったクリスティーナ・ローマー氏や行政予算管理(OMB)局長だったピーター・オルザグ氏の退任に続くものだ。 一部の評論家からは、サマーズ氏の退任はバラク・オバマ大統領がつかむべきチャンスをもたらす出来事だという指摘が出ている。これを機に経済政策をリセットしなければならない、というのである。 確かに、オバマ政権はどこかを変えた方がいいだろう。民主党は11月の中間選挙で、今後の活動に支障を来すほどの大量の批判票を