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ブックマーク / kousyou.cc (14)

  • 【江戸時代の身分制度論】士農工商から身分的周縁へ | Kousyoublog

    2016年五月の初頭ごろだったか、Twitterで士農工商という表記が教科書から無くなっているという話が話題になっていた。そう。もう江戸時代の身分制を「士農工商」として表記することは退けられて久しいのだ。少なくとも一九七〇年代初頭に疑問が呈され、九〇年代にほぼ否定され、その結果として二〇〇〇年代半ば以降、教科書から消えはじめた。 かねてから近世身分制社会について個人的にまとめたいと思っていたので、いい機会と思い改めて研究書籍や論文を読み直したり、新規に関連文献を読んだりして一気にブログ記事としてまとめてみようと思いたったのが運の尽き。なんだかんだで書き終えるまで三か月ほどかかってしまい、かつ三万三千文字オーバーの超長文記事となってしまった。誰が読むんだ。 というわけで、長文を読みたくない人のための簡単なまとめ ・士農工商は職能分担を表す言葉で、社会通念として身分体系を意味するようになるの

    【江戸時代の身分制度論】士農工商から身分的周縁へ | Kousyoublog
    morutan
    morutan 2016/08/03
    長文すぎるので章立てでわけられてて(ヽ´ω`)…もう夏休みの宿題の論文前倒しでやった、みたいなかんじじゃねえか。。(未読
  • 2015年面白かった本「資源と文明」「暴力と戦争」ジャンル20冊+ノンジャンル10冊まとめ | Kousyoublog

    2015年にこのブログで紹介した書評記事まとめ。丁度60冊紹介していました。その中から「資源と文明」「暴力と戦争」というくくりで20冊まず紹介し、それ以外で面白かったを10冊、計30冊紹介します。というか、読んだ...

    2015年面白かった本「資源と文明」「暴力と戦争」ジャンル20冊+ノンジャンル10冊まとめ | Kousyoublog
    morutan
    morutan 2015/12/28
    kousyouくんとこのレビューはだいたい読んでるように思ってたのだけどこうしてみると初見もちらほらあるなあ。そして見てると全部読みたくなるので困る(とりあえず排泄物と食糧、ローマ公路、ヴァイキング、銀、水車
  • 「いじめとは何か―教室の問題、社会の問題」森田 洋司 著 | Kousyoublog

    いじめ問題に関する間違った思い込みに『いじめは日固有の問題であり、海外いじめはない、あったとしても被害も頻度も問題にならないほど小さい』(P40)というものがある。僕自身、ここまでではないにしても似たような思い込みがあった。 このでは、いじめ問題が日だけではなく海外でも、特に北欧諸国では日よりも古くから熱心に研究されている問題であることを指摘し、その海外と国内との様々な研究の比較から、いじめ問題の現状と課題を浮き彫りにしていく、様々な発見がある一冊となっている。 いじめに類する現象は古くから起きていたが、日においていじめが社会問題化したのは八〇年代半ばのことであったとされる。この最初期のいじめ問題に対する対応の間違いが日いじめ問題対応について後々まで悪影響を及ぼすことになった。書では以下の三点が指摘される。 第一に冒頭で挙げた『いじめは日固有の問題であり、海外いじめ

    「いじめとは何か―教室の問題、社会の問題」森田 洋司 著 | Kousyoublog
  • 「暴力団」「続・暴力団」溝口 敦 著 | Kousyoublog

    福岡での抗争や山口組分裂騒動など暴力団絡みの大きなニュースをよく見かけるようになった一方で、暴力団についてよく知らないこともあって暴力団とは何かを知る概説書としてベストセラーになっている溝口敦著「暴力団」「続・暴力団」を読んでみた。 暴力団(新潮新書)[Kindle版] posted with ヨメレバ 溝口敦 新潮社 2012-07-01 Kindle Amazon[書籍版] 続・暴力団(新潮新書)[Kindle版] posted with ヨメレバ 溝口敦 新潮社 2013-04-12 Kindle Amazon[書籍版] 「暴力団」(2011)では「暴力団とは何か」その概要、組織、収入源(シノギ)、人間関係、海外の組織の動向と比較、警察の立場や諸法、暴力団に代わって台頭しつつある「半グレ集団」の動向などが解説される。続く「続・暴力団」(2012)では、2011年以降全国で制定され

    「暴力団」「続・暴力団」溝口 敦 著 | Kousyoublog
    morutan
    morutan 2015/10/06
    本書であきらかになるのは最も暴力団を必要としているのが警察であることで、市民ではないということだ。 ママにもわかる竹中組復活の衝撃 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/872344
  • 「武術『奥義』の科学 最強の身体技法」吉福康郎 著 | Kousyoublog

    一般的なスポーツと違い、どうしても精神論に傾きがちな各種武術――主に、合気道、柔道、八極拳や太極拳などの拳法、居合や剣道などの剣術が中心――の身体の動き、特に奥義と呼ばれるような信じがたい動きについて、バイオメカニクス――身体運動を力学・解剖学・生理学から研究する学問――的に分析してわかりやすく解説した一冊。 武術「奥義」の科学 最強の身体技法 (ブルーバックス)[Kindle版] posted with ヨメレバ 吉福康郎 講談社 2013-11-08 Kindle Amazon[書籍版] 武術を習得するとは、「体の使い方を質的に変える」(P15)ということだという。これを、「筋骨格構造に基いた身体の合理的な動きの観点から解明」(P15)しようという試みがなされている。人体の構造からはじまり、筋肉と骨格とがもたらす様々な力学的運動の解説は人体の不思議入門・力学入門といった雰囲気があって

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  • 「猫的感覚 動物行動学が教えるネコの心理」ジョン・ブラッドショー 著 | Kousyoublog

    ネコって何だよ(哲学)・・・に動物行動学の研究者が最新の研究をふまえてわかりやすくかつ幅広く網羅して解説したネコを知るための決定版的な一冊。キウイフルーツの根がマタタビと同じ効果があることとか、数えきれないほどの発見があって読みながらへぇ~!を連発していた。 書籍版 的感覚: 動物行動学が教えるネコの心理 posted with amazlet at 15.07.27 ジョン ブラッドショー John Bradshaw 早川書房 売り上げランキング: 12,083 Amazon.co.jpで詳細を見る kindle的感覚 動物行動学が教えるネコの心理 posted with amazlet at 15.07.27 早川書房 (2014-12-29) 売り上げランキング: 32,182 Amazon.co.jpで詳細を見る 第一章から第三章まではネコの進化と人間社会におけるネコの歴史

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  • 2015冬アニメ気になる作品のPVまとめ | Kousyoublog

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    morutan 2015/01/09
    2014年からの継続が多い、ということでいま録画してるジョジョ、トーキョーグール、純潔のマリア、なぜかはいってたアルドノア、ヨルムンガルドでいいか
  • 2014年面白かった本15冊まとめ | Kousyoublog

    2014年は64書評を書きました。その中から特に面白かったを一般書籍10冊、小説5冊びました。小説は古典SFが中心です。以前書いた紹介記事へのリンクを貼っていますのでそれぞれのの詳細はリンク先記事を参照ください。 2014年に読んだは全体としては書評に書いた数の三倍程度、150~200冊ぐらいで、その中から書評として書けるを選んで書いたという感じですね。基的に、を読むときはを塊として読む傾向が強くて、特定の興味があるテーマに関連するの中から入り口になるを選んで、そのの参考文献一覧だったり、同一ジャンルだったりを確認して相互に関連が深そうなを同時進行で読んでいくようにしています。あるを読むために他のを読むことで、そのについて書ける段階まで知識を収集してから書くという感じなので、一冊のについて書くために4~5冊読み、読んでいるうちにより良いに出会って最初とは

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    morutan 2014/12/28
    そのうち読むとしたらチーズと文明、蘭学事始、江戸の読書会、選挙違反の歴史、あたりかなあ
  • 鎌倉・逗子の境界にある死の聖域「まんだら堂やぐら群」と名越切通、猿畠の大切岸 | Kousyoublog

    鎌倉と三浦半島を繋ぐ旧道「名越切通」の道沿いにある非公開であった国指定史跡「まんだら堂やぐら群」が期間限定で公開されているとのことだったので、行ってきた。 猿畠山法性寺山門 横須賀線沿いにある寺院「猿畠山法性寺」が逗子側からの名越切通への入り口となっている。 法性寺堂 法性寺は日蓮の弟子日朗とその弟子朗慶によって文応元年(一二六〇)に創建された寺院で、当時、日蓮が浄土宗の排斥などを訴えた著書「立正安国論」を執権北条時頼に送ったことに対し、激昂した浄土宗門徒らは日蓮の松葉ヶ谷の草庵を襲撃、その追手から逃れて隠れ潜んだのがこの付近の洞窟であったとされる。伝承では隠れ潜んでいたときに白猿三匹が現れて糧を恵んでくれたという。そのような経験から日蓮は弟子の日朗に対し、この地に寺院の建立を命じたとされる。 堂からほどなくして奥の院や墓地へと上る階段がある。 日朗廟所 日朗は日蓮の六人の高弟「六老

    鎌倉・逗子の境界にある死の聖域「まんだら堂やぐら群」と名越切通、猿畠の大切岸 | Kousyoublog
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    morutan 2014/12/07
  • いかにして中世日本で市場経済が浸透したか? | Kousyoublog

    公開日: 2012/05/26 : 最終更新日:2014/08/20 カテゴリー:歴史・宗教, 鎌倉・室町時代 タグ:中世, 日史, , 社会, 経済 平安後期の年貢について、『中世の年貢には米だけでなく、塩・鮭(さけ)・鮑(あわび)などの水産物や榑(くれ)・檜皮(ひわだ)などの林産物、鉄・金などの鉱産物、絹・麻布などの繊維製品、筵(むしろ)・合子(ごうず)などの工芸品等々、いわゆる非水田生産物が多数含まれて』(P108)おり、それらは農業の合間に生産できない物なども多数含まれていた。そしてそれらは水田に対して賦課されており、農民たちによる一定の商品交換に基づいて集められることを前提とした仕組みであった。またその年貢を徴収する貴族や武士などの荘園領主たちもその徴収された年貢は売却・換金されるか、『米や絹、麻布などがそれ自体貨幣として物資の購入に充てられていた』(P108)という。一二

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    morutan 2014/11/14
  • イギリス重商主義時代の貧困観 | Kousyoublog

    封建制の崩壊 十四世紀中葉までに進んだ様々な社会的経済的政治的変化――農耕地から牧場地への転換、マニファクチュアの成長、地中海貿易の拡大、十字軍やフランスを中心とした欧州全土を巻き込む戦争、ペストの大流行による人口の激減と村落共同体の崩壊など――によって封建制度が崩壊すると、民衆へ対する領主(貴族・教会)の支配力が低下、労働者の自由な移動が可能となり、雇用者と労働者の関係は賃金の支払いに対する労働の提供を約する雇用契約に基づくのが一般的となった。 この変化は一方で富裕な自営農民らが領主層に次ぐ資家階級へと浮上する機会となったが、他方で生産手段を失った農民や手工業者が資家に雇われる労働者になる、二極分化の社会を作りだすことともなり、その底辺として貧困・浮浪者層の大量発生が欧州全土で見られるようになっていく。特に貧困・浮浪者層増加の大きな要因となったのが、十五世紀から十六世紀にかけての人口

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    morutan 2014/11/01
  • 夏休み、日本史に夢中になれるオススメ本25冊まとめ | Kousyoublog

    学びの夏 日史に夢中になれるランキング  :日経済新聞 日経済新聞で上記のような特集をやっていたので、僕も真似して日史に夢中になれるんじゃないかと思う面白いを選んでまとめてみる。全25冊。通史的なのは上記の記事を参考にしていただいて、この記事では個別の時代やテーマを取り上げたを中心に。一応取り上げられている時代の古いものから順に並べてみます。個人的な好みから中世・近世史、宗教史、社会史が多めになっております。「DNAでたどる日人10万年の旅―多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか?」崎谷 満 著

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  • 「日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ」飯尾 潤 著 | Kousyoublog

    の統治構造とはいかなるものなのか、その姿を鮮やかに分析した一冊。出版されたのは二〇〇七年なので、民主党政権成立前の自民党政権時代までの分析だが、とても面白くて、勉強になった。『書は、日における議院内閣制の分析を通し、国会、内閣、首相、政治家、官僚制、政党、選挙制度、政策過程などについて、歴史と言う縦軸、国際比較と言う横軸から照射し、日と言う国の統治構造の過去・未来を、構造的に解き明かす試みである。』(はじめにiiより)そもそも議院内閣制は『議会のみが民主的に選出され、その議会の正統性を基盤として内閣が成立』(P18)するという民意を一元的に代表する、権力集中的な制度である。これに対して大統領制は大統領と議会が別々に選出されることで、民意を二元的に代表する権力分散的な制度となる。つまり、原則的には大統領制よりも議院内閣制の方がはるかに政府の権力は強くなるものだ。ところが日において

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    morutan 2014/02/11
    市民政府二論読んでからのほうがいいのかなあ。。とりあえず基本的理解ものとして。内務省(「戦後日本の国家保守主義」 http://bit.ly/1bR9e8K)との関連も
  • 「ポピュリズムを考える―民主主義への再入門」吉田 徹 著 | Kousyoublog

    公開日: 2012/10/27 : 最終更新日:2014/02/03 カテゴリー:書評読書全般 タグ:思想, 政治, 現代史, 社会, 選挙 そのタイトル通り、現代に生起するポピュリズム現象をその原因、構造、特徴など様々な側面から分析した有用な一冊。先日紹介した『「日の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ」飯尾 潤 著』と合わせて読むと現代政治の問題点を理解する助けになるだろう。著者はこのの論点として以下の三つを挙げている。『一つは、無意味で安直なポピュリズム批判に再考を促すこと。もう一つは、現代におけるポピュリズム現象が不可避的なものであることを論証すること。そしてもう一つ、もし現代の「民主主義」が不可避的に「ポピュリズム」を内在させているのだとしたら、私たちはどう行動すればいいのか――このでは、「ポピュリズム」や「ポピュリスト」が何であり、どうして生じるのかを解明するとともに

    morutan
    morutan 2014/02/11
    「一九七〇年代以降、低成長時代の到来、人口動態の変化にともなう既存の利益集団に所属しない中間層の登場」とポピュリズム→左派打倒→ネオリベ的リアリズムまで。「日本型ポピュリズム」も
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