「二酸化炭素を吸収する自然界にあるモノは?」 そう尋ねられたら、木や草のなどの植物を思い浮かべる人が多いだろうか。光エネルギーを使い、水と二酸化炭素から有機物と酸素をつくりだす。光合成を行う植物は、生物の生存にための環境維持に欠かせないものであり、同時に、CO2を吸収することから地球温暖化防止にも貢献するとされる。植林は、そういった自然の能力に着目した脱炭素に向けた取り組みの一つである。 しかし、実は地球上に自然に存在するもので、二酸化炭素の削減に役立つものが他にもある。――それが「岩石」だ。 昨今、世界中で「脱炭素社会」の実現に向けて様々な取り組みが見られる。ごみを減らしたり車の利用を控えたりする個人レベルの取り組みから、再生可能エネルギーの導入や移行といった企業や国レベルの施策まで、炭素を削減するための方法は多岐にわたる。 それら取り組みの一つであり、脱炭素社会の実現に貢献する可能性を