●ベーコン展についての「組立」の対話をだらだら聞いていたら夜中になってしまった。 http://kumitate.org/ ぼくに見えたベーコンは、永瀬さんの観方とも上田さんの観方ともずいぶん違うなあ、と、ほとんどずっと、いや、それは違うんじゃないか、と思いながら聞いていたのだけど。でも、そう思えるのも、一点、一点詳しく、この絵を自分はどう観ているのかが語られているからだろう。ある人にとってある絵が「どう見えているのか」は(それについてどう考えているか以前に)、言葉として聞いてみないと分からないものだなあと思うのだった。 ぼくにはまず、ベーコンは基本としてマティスからつづくごく普通のカラーフィールド系の絵に見える(それは、抽象表現主義でも、ピカソ、デ・クーニング、ポロックという系列とは別であるということだ)。その意味で、ベーコンはシュルレアリズムと無関係ではないにしても、かなり遠いように思