■3年に1度はビッグ企画展/学芸員採用に外部評価、「京都 奈良 大阪に埋没しない」 近代美術館など県立の4つの博物館施設について県は、より魅力ある展示企画で教育文化の拠点になるよう、人事制度や展覧会企画などの観点から、システムを大幅に見直すことになった。博物館の来館者が減少傾向のなか、優秀な人材確保や特別展充実で世代を超えて親しまれる施設を目指す。自然博物館や近代美術館では今月から、外部評価など新しい選考基準を取り入れて募集を始め、歴史遺産や観光スポットが多い奈良や京都、大阪などに埋もれないよう知恵を絞っている。(地主明世) ◇ ◆伸び悩む入館者 「企画が学芸員の好みになっていないか、人材が正しく配置されているのかなどの問題意識がある。文化の一番の中心の博物館を強化したい」。仁坂吉伸知事は10月の定例会見でこう述べた。 対象は、博物館と近代美術館、紀伊風