Jリーグが2017シーズンのラストを迎えつつあった11月25日、ファジアーノ岡山から「加地亮選手がプロサッカー選手を引退することになりました」という突然のリリースが流れた。 「7月の水戸ホーリーホック戦で負った肋骨骨折から復帰した後、体とプレーのギャップを強く感じるようになった。このまま現役を続ける自信を持てなくて、契約を1年残した今、やめるのがベストな判断かなと思ったんです」と加地は本音を吐露した。Jリーグ20シーズンでの通算出場実績は499試合。500の大台まであと1つだったが、「逆に499で終わるのが僕らしいでしょ」と加地は笑顔をのぞかせた。ベストパフォーマンスを出せないならピッチに立つ資格はないという彼の流儀がこういう発言をさせたのだろう。 とはいえ、1998年に滝川第二高校からセレッソ大阪入りした頃の加地はそこまでストイックでプロ意識の高い選手ではなかった。 「最初は高校生の気持