「批判サンドイッチ」という技術を提唱しているのは、ポジティブ・コーチング・アライアンス理事長のジム・トンプソン氏。いわく、 バスケットで、フォロースルーがないため3ポイントシュートをミスしてばかりの選手がいとしよう。批判サンドイッチでは、まず、きちんとできている点をほめる。たとえば、 「ひざの曲げがうまいね。パワーの源になる大事なポイントだ」 という具合だ。このあとに、具体的な改善につながる建設的な批判をする。 「そこにフォロースルーが加われば—手首がグースネックになるまで、ね—そうしたら、シュートがもっと決まるようになるはずだよ?」 このあとはまたほめて、批判をサンドイッチにする。 「シュートしたあともバスケットをしっかり見ているのはさすがだ」 こういう方法で指導すると、批判ひとつが賞賛ふたつに挟まれたかたちで3点の指導をプレイヤーは受け取ることになる。これなら感情のタンクがいっぱいにな