科学に関するmrkmhiroshiのブックマーク (10)

  • 『ダイエットの科学』 ダイエットを始める前に先ず読むべき一冊 - HONZ

    ダイエットは現代人の最大の関心事の一つだ。多くの国で肥満が野火のように広がっていくに連れ、ありとあらゆるダイエット方法が世界中で発明されてきた。あまりにも大量のダイエットが開発されたため、その中から相反する2つを見つけるのは難しいことではない。脂肪の摂取を控えるべきだと訴えるダイエットもあれば、脂肪は好きなだけ摂ってよいというものもある。三を規則正しくべることを推奨する方法もあれば、一日一の方がより健康的なのだと謳うものもある。一体全体、わたしたちはどのようなダイエットをするべきなのか。 ロンドン大学キングス・カレッジ遺伝学教授である著者ティム・スペクターは、巷にあふれる多くのダイエットが神話に過ぎないことを、科学の力で明らかにしていく。政府が推奨する公的な栄養の摂取量ですら、そのほとんどには明確な根拠がないというのだから、どれほど裏付けのない手法が流布しているかは推して知るべしであ

    『ダイエットの科学』 ダイエットを始める前に先ず読むべき一冊 - HONZ
  • 『ダメな統計学 悲惨なほど完全なる手引書』で科学の基盤をより確かなものにする - HONZ

    世界は数字であふれている。政治家の支持率から健康品が病気のリスクを下げる確率まで、ニュースや広告を介して、新たな数字が次々とわたしたちに届けられる。しかしながら、その数字がどのようにつくられ、どのような意味を持つのかを真に理解することは容易ではない。特に、数字の送り手に悪意がある場合には注意が必要だ。50年以上前に出版された世界的ベストセラーの『統計でウソをつく法』で知られるように、統計を恣意的に用いれば、多くの人を欺くことはそれほど困難ではないのだ。 それでは、きちんとした科学研究室・大学によって裏付けられたデータならば無条件で信用できるのだろうか。そうではない、と統計学の講師でもある著者のアレックス・ラインハートはいう。科学者たちに悪意があり、統計学を歪めて使用しているわけではない。科学者たちもまた、わたしたち一般市民と同様に統計学をきちんと理解していないというのだ。 科学者は、統計

    『ダメな統計学 悲惨なほど完全なる手引書』で科学の基盤をより確かなものにする - HONZ
  • 『サイボーグ化する動物たち』 生命の操作は人類に何をもたらすか? - HONZ

    科学の進歩は、地球に生命が誕生して以来の数十億年どこにも見られなかった奇妙な生き物を生み出している。バイオテクノロジーによる遺伝子操作だけでなく、電子工学とコンピューター技術の進歩も生命に新たなカタチを与え始めているのだ。キラキラと光る魚、薬の入ったミルクを出すヤギ、遠隔操作が可能なロボット昆虫。SFの世界でしか見られいと思ってい生き物は、既にこの世に存在している。書で紹介される衝撃的な生物の事例の多くは起こりうる未来ではなく、私たちが気づかずに通りすぎた過去のものなのだ。 生命を直接的に変化させるテクノロジーの発展は、倫理的問題を避けて通れない。ブルーライトやブラックライトで美しく光るグローフィッシュは、イソギンチャクやサンゴのDNAが入ったゼブラフィッシュであり、2004年からアメリカのペットショップで購入することができる。このアメリカ初の遺伝子組み換えペットの誕生には、技術以外の多

    『サイボーグ化する動物たち』 生命の操作は人類に何をもたらすか? - HONZ
  • 『宇宙背景放射 「ビッグバン以前」の痕跡を探る』 実験物理学者の戦国時代 - HONZ

    宇宙はどのようにしてできたのか、その起源への探求は人類をひきつけてやまない。そのため「宇宙のはじまり」を扱った書籍は少なくなく、2011年新書大賞を受賞した『宇宙は何でできているのか』のヒット以降、関連テーマの出版点数は増しているように思える。インフレーション、重力、ダークマター、宇宙のはじまりに迫る様々な理論が、理論物理学者の手で語られてきたが、その理論家たちが巧みに描き出す宇宙の姿の土台となるデータは、誰がどのように生み出しているのか。 実験物理学者である著者は、宇宙誕生の謎を解き明かすための研究現場が実際にはどのようなものか、理論家がよりどころとするデータはどのように生成されているのか、実験家と理論家がどのような緊張関係のなかで互いを高めあっているのか、そして実験物理学者たちはどんなデータを求めて世界中で熾烈な競争を行っているかを、著者の一人称で語りかける平易な文章で教えてくれる。複

    『宇宙背景放射 「ビッグバン以前」の痕跡を探る』 実験物理学者の戦国時代 - HONZ
  • 『灯台の光はなぜ遠くまで届くのか 時代を変えたフレネルレンズの軌跡』 新たな科学が新たな技術を、新たな技術が新たな社会をもたらした - HONZ

    『灯台の光はなぜ遠くまで届くのか 時代を変えたフレネルレンズの軌跡』 新たな科学が新たな技術を、新たな技術が新たな社会をもたらした 19世紀初頭の海は、現代のそれとは比べものにならないほど危険だった。当時のヨーロッパ諸国では海難事故の追跡調査が行われておらず、どれほどの人が犠牲になったかを正確に知ることはできないが、事故が日常茶飯事であったことは間違いない。イギリスの保険会社の帳簿によると、1816年だけで362隻が“海難”か“消息不明”と記されているほどなのである。 海難事故の原因の多くは、嵐や荒波にやられて行方不明になるというものではなく、座礁による沈没だった。もちろん19世紀初頭にも灯台はあったのだが、その数は少なく、なにより1つ1つの灯台が発する光が弱すぎた。LEDはもちろん、白熱電球すら発明される前の時代なのだから無理もない。その時代に使われていた炎と鏡の組み合わせという様式の灯

    『灯台の光はなぜ遠くまで届くのか 時代を変えたフレネルレンズの軌跡』 新たな科学が新たな技術を、新たな技術が新たな社会をもたらした - HONZ
  • 『なぜ人類のIQは上がり続けているのか? 人種、性別、老化と知能指数』 知能の謎に迫る! - HONZ

    著者ジェームズ・R・フリンは1980年代に発表した論文で、アメリカをはじめとする工業国で、時代とともにIQ(Intelligence Quotient)が上がり続けていることを確かな証拠で示した。人類が過去100年にわたって賢くなり続けているという研究結果は大きな反響を呼び、このIQ上昇は著者の名前から“フリン効果”と呼ばれるている。 フリン効果は、更なる疑問を呼び起こさずにはいられない。なぜ、人類のIQは劇的に向上したのか、21世紀もこの傾向は続くのか、そもそも人類の知能は当に向上しているといえるのか。書はIQ研究の世界だけでなく、知能そのもののとらえ方に新たな視点を提供したフリン自身が、様々な時代と地域のデータを丁寧に分析することで上記の質問に答えを出しながら、「時代や場所が人類の知性にどんな影響を与えているのか」を解き明かしていく。 日でのIQに対する関心は欧米ほど高くはなく、

    『なぜ人類のIQは上がり続けているのか? 人種、性別、老化と知能指数』 知能の謎に迫る! - HONZ
  • 『皮膚感覚と人間のこころ』 新刊超速レビュー - HONZ

    皮膚というものはつまり、あなたの外脳です これは、書で紹介されているトーマス・マンの『魔の山』(1924年発表)の中で医師が主人公に語りかける台詞の一部である。80年以上も前の作品が指摘した表皮と脳の類似性は、最新の研究成果によって、科学的に立証され始めているという。皮膚は、熱さ寒さや痛さを脳に伝える以上の働きをしているのだ。 書で著者は、皮膚や知覚、感覚にまつわる多くの研究を引きながら、皮膚の構造から知られざる意外な機能までを説明していく。ただし、書は単なる研究事例の羅列ではなく、生命やこころへの考察を促すものとなっている。それは、上記トーマス・マン以外にも、多くの哲学者・作家の皮膚や自己への考察と、最新の科学的知見の関係性を巧みに絡めあいながら論理展開していくからだ。身体性に徹底的にこだわった三島由紀の短編小説「蘭陵王」は皮膚の防御機能へと、中国古代の荘子は自己と世界の境界として

    『皮膚感覚と人間のこころ』 新刊超速レビュー - HONZ
    mrkmhiroshi
    mrkmhiroshi 2013/02/04
    [本]
  • 『活字探検隊』 - HONZ

    かつてボクは椎名誠編集の『の雑誌』を第1号から買っていた。創刊はボクが大学2年の時だったと思う。じつは一回だけ読者欄に投稿したことがある。「そのものの書評も良いけれど、帯の評論も面白いと思う」という内容だった。そのまま第3号に掲載された。編集長から「成毛さん、そりゃ面白い。一緒にやりましょうよ」と、その投稿にコメントがついていた。もし、それに応えていたら間違いなく「の雑誌社」に就職(助っ人)していたような気がする。ぜんぜん違う人生になっただろう。まちがいなく「東ケト会」には入っていたな。 さて、書はその椎名誠の4冊目の岩波新書「」だ。16章に分けて面白を面白く紹介している。博物誌、旅、風、言葉、クソ、未来などに分けて、エッセイ仕立てでを紹介していく。この軽妙さはプロの業だ。 書に掲載されているで、ボクも良いと思ったが何点かある。全部ではないけれど紹介してみよう。 『

    『活字探検隊』 - HONZ
  • 週刊朝日12月11日号 「ビジネス成毛塾」 『キリマンジャロの雪が消えていく』 - HONZ

    書のタイトルは『キリマンジャロの雪が消えていく』と抒情的だし、副題も「アフリカ環境報告」で、地球温暖化を恨むばかりの、ありふれた書籍の一冊であるように見える。 しかし、書において温暖化問題は議論の一部でしかない。人口爆発とその影響、天然資源とガバナンス、先進国の援助とその光と影など、多様な観点からアフリカの現在が描き出されている。 これからは書を読んでいることを自明としてアフリカに関するさまざまな議論が進むようになるかもしれない。少しでもアフリカに関わるビジネスマンの必読書であることは間違いないだろう。 第1章はアフリカの地理と気候と有史以前の歴史についての概観だ。わずか23ページなのだが、事実だけを、数字を使い、過不足なく、流れるように記述している。一文字の無駄もない。 これほど完璧な概況レポートを見たことがない。ビジネスマンが担当する地域や市場についてレポートする場合、このような

    週刊朝日12月11日号 「ビジネス成毛塾」 『キリマンジャロの雪が消えていく』 - HONZ
    mrkmhiroshi
    mrkmhiroshi 2012/11/02
    最高のサイエンスノンフィクション
  • 『ヒトはなぜ神を信じるのか』 逃れられない神の目 - HONZ

    「科学と宗教」という、既に語り尽くされたと思われるテーマに、無神論的心理学者の著者ジェシー・ベリングを向かわせたのは、母の病気である。ベリングが10代のころ、彼の母はがんと診断された。母の病状を聞いたとき、神の存在を微塵も信じていなかった彼の頭に、意外な言葉が浮かんだ。 神はぼくのことをほんとうに嫌っているんだ 反射のように浮かび上がった神を、ベリングは理性の力で即座に振り払った。母の症状が科学的に説明できることを理解していた彼の心にまで、神は間違いなく現れた。この経験以来、彼は信仰と能の関係を研究し続けている。 「無神論的信念」と「神という心の錯覚」を同時に経験した、という思想家は多い。神を嫌悪、拒絶していたジャン=ポール・サルトルでさえ、神の声から完全に逃れることはできなかった。内縁のによるとサルトルは、「自分の生には生まれもった目的がある」という感覚を前にすれば、自らの無神論的確

    『ヒトはなぜ神を信じるのか』 逃れられない神の目 - HONZ
    mrkmhiroshi
    mrkmhiroshi 2012/10/02
    [本][サイエンス][進化論][無神論]
  • 1