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ブックマーク / srad.jp/~phason (3)

  • 小澤の不等式,実験的に検証される | phasonの日記 | スラド

    "Experimental demonstration of a universally valid error–disturbance uncertainty relation in spin measurements" J. Erhart et al., Nature Phys., in press (2012). 今日はちょっと時間がないので実験の詳細はすっ飛ばします. 有名なHeisenbergの不確定性,つまり不可換な物理量AとB(例えばある方向の位置と運動量,時刻とエネルギー,二つの直行する軸方向の角運動量,など)においては,両者の不確実性の積に下限が存在する,という式がある.つまりΔA・ΔB ≥ h/4πというものだ.ところがこの式,作られた当初から異なる二つの不確定性をごちゃ混ぜにしているものである. Heisenbergがこういった関係式の導出を行った当初は,様々な具体的

  • シリカナノ粒子の毒性 | phasonの日記 | スラド

    "Silica and titanium dioxide nanoparticles cause pregnancy complications in mice" K. Yamashita et al., Nature Nanotech., in press (2011) 物質がナノ化するとそれまでになかったような性質が出てくる(事もある)ということが知られている.特に触媒の分野などでは,昔は単純に「表面積が増えるから活性が上がる」というように捉えられていたものが,実は結晶サイズが小さくなる事によるエネルギーの離散化や,結晶格子が微妙に伸び縮みすることによる電子状態の変化,表面電位が効いてくる効果など様々な影響が深く関わっていることが明らかとなっている.代表的なのは春田先生の見つけた金ナノ粒子の触媒効果だろう.バルクでは触媒効果などまるで示さない金が,ナノ粒子化すると時にはプラチナなどを上

  • タイムパラドクスのあれ | phasonの日記 | スラド

    最近ぼちぼち話題になっているタイムパラドクス回避に関する論文 "The quantum mechanics of time travel through post-selected teleportation" S. Lloyd et al., arXiv:1007.2615v2 ちょろちょろ見ていると誤解している人やらよくわかっていない人もいるようなのでちょっと記述. そもそもこの論文で上げられている手法は,いきなり出てきた画期的な手法,などではありません. (そのあたりの事はIntroductionにもしっかり書かれていますが) 簡単に,論文の背景を含めて解説します. 一般相対論が完成すると,それを用いて様々な時空を計算するという仕事が始まりました.アインシュタイン方程式は,質量分布を代入してそれを解けば空間の曲率が求まるというものですが,実際には解くことが非常に困難なため,適当に対称

    mrkn
    mrkn 2010/07/31
    とても分かりやすい解説
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