日本の科学者の代表機関である日本学術会議の大西隆会長(65)(都市工学)が同会議のホームページに載せた英語版のプロフィルに誤解を招く記載があったとして、ホームページの記載が修正されていたことが分かった。 修正前は「学術論文と本を1000件以上発表した」としていたが、昨年8月に1000件以上とされる学術論文や本は確認できない、とする匿名の指摘が寄せられ、「100件の査読付き論文、540件のその他の論文、35冊の本、330件の講演資料を含む1000件以上の学術的な出版物を発表した」と内訳を表記する形に修正した。1000件は講演の記録や資料も含めた数だったという。 大西会長は「うそを書いたつもりはないが、内訳を書かなかったことで誤解を与えていると気づいたため修正した」と話している。学術会議の会員には「不十分な記述があり、おわびします」とメールなどで通知したとしている。