没後22年 今も語り継がれる色川武大の魅力(1/2ページ)2011年4月19日15時11分 色川武大 伊集院静=倉田貴志撮影 井上陽水 小説『麻雀(マージャン)放浪記』を書いた阿佐田哲也の名でも知られる作家、色川武大(たけひろ)を描く小説が刊行された。阿佐田をモデルにしたマンガも根強く売れ続けている。10日で没後22年にもなったが、いまも語り継がれる色川。その魅力は何なのか。 ■「雀聖」の顔 漫画で人気 色川は1929年、東京生まれ。離婚した元妻と一緒に住む男を描く「離婚」で直木賞、父子関係を硬質に描いた「百」で川端康成文学賞を受賞するなど、数多くの佳作を残した。 一方で、若いころから賭け事に打ち込んだ経験を持ち、「勝負師」としても知られる。マージャンなどを通じて、歌手の井上陽水ら様々な分野の人たちと交流した。 『麻雀放浪記』の表紙をマンガ家の福本伸行が描くなど、勝負師の側面はマンガで多く