(前回「上海のメイドカフェに行ってみた【後編】中国版「電車男」に戸惑うメイドたち」から読む) 噴き出した民族問題、極端な経済格差や環境問題など、およそ安定とはほど遠い社会でありながら、前回メイドカフェで出会ったようなコスプレ娘やオタクまで大量に生み出している中国。毎度のことながら、いったい何がどうなっているの? 当連載では、ミクロな現場になるべく多く足を運びながら、マクロな構図の中でその意味を問い直したいと思っている。周辺の東アジアの国々とは政治環境の異なる中国で、彼らのような若者がどのように生まれてきたのか。いまの社会を彼らはどう思っているのか。こうした問いは、これから先の中国を考えるうえで欠かせないはずだ。 世界が待ち望む「中国消費スタイル」を担う世代 その若者たちの中で、今回取り上げるのは中国で「80後」世代と呼ばれる1980年代生まれの世代。彼らへの注目度が高まる理由ははっきりして
西岡常一(にしおかつねかず:1908-1995)は奈良県法隆寺の宮大工の家に生まれ希代の棟梁となった人だ。薬師寺金堂、西塔の再建も行った。この話はNHK「 プロジェクトX 挑戦者たち〈5〉そして、風が吹いた」(参照)でも紙芝居風に放映された。「西岡常一」を著者名に含める「木に学べ 法隆寺・薬師寺の美(小学館文庫)」(参照)や「木のいのち木のこころ―天・地・人(新潮文庫)」(参照)の他に、最近の新書では「宮大工の人育て (祥伝社新書)(菊池恭二)」(参照)などもある。 そうしたなかで、本書「宮大工西岡常一の遺言(山崎祐次)」(参照)がとりわけ優れているというわけでもないだろう。私はたまたま西岡常一と遺言という言葉に惹かれてなんとなく買って読んだくらいだが、存外に面白かった。著者は映像プロダクション関連の仕事をされた人で、西岡常一の生前の映像なども撮っていた。率直なところ、西岡常一自身が語られ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く