辞任の理由として、理事長在任が長くなり、高齢となったことなどをあげたという。理研を所管する文部科学省も了承し、後任の人選に入った。近く閣議に報告し、了解を得る。 野依氏は2003年10月から理事長を務め、3期12年目。現在の任期は18年3月までで、任期途中での辞任になる。 野依氏は、STAP(スタップ)細胞の論文不正問題を受けた理研の組織改革が近く一段落すれば、国から「特定国立研究開発法人」の指定を受ける環境が整うことから、進退を決断したとみられる。 野依氏は13年に3期目を引き受けた際、理事長職は特定法人の指定にめどがつくまでという考えを示していたという。 STAP問題で、理研は今月中に、組織改革の進展について、外部有識者による評価結果を公表する予定だ。野依氏は昨秋、組織運営の責任を明確にするとして、給与の一部を自主返納した。その後、去就が注目されていた。 野依氏は01年にノーベル化学賞