タグ

ブックマーク / kanimaster.hatenadiary.org (5)

  • サン=テグジュペリ 『星の王子さま』(河野万里子訳) - 蟹亭奇譚

    サン=テグジュペリ 『星の王子さま』(内藤濯訳) - 蟹亭奇譚 サン=テグジュペリ 『星の王子さま』(池澤夏樹訳) - 蟹亭奇譚 に続いて、3冊目。 星の王子さま (新潮文庫) 作者: サン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,河野万里子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/03/28メディア: 文庫購入: 24人 クリック: 119回この商品を含むブログ (184件) を見る 新訳ラッシュから少し遅れて、2006年に刊行された新潮文庫版はカバーが金色の縁取り、中味も厚手の紙が用いられたプチ豪華(その代わり日焼けしやすい)。今回は再読である。 河野訳も簡潔で読みやすいが、池澤訳にくらべて文章の調子が全体にやわらかな感じがする。ちょっとしたフレーズを引用しようと思ったら、この訳が一番良いのではないかと思う。 さて、河野の解釈には決定的な違いがある。それ

    サン=テグジュペリ 『星の王子さま』(河野万里子訳) - 蟹亭奇譚
    mshkh
    mshkh 2010/10/01
    星の王子さまの一連のエントリ.すばらしい記事
  • 「大切なことは目に見えない」 - 蟹亭奇譚

    イエスが十字架にかけられ、その後復活したときの話。 十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。 そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」 ヨハネによる福音書 第20章24〜25 (新共同訳聖書) その八日後、復活のイエスはトマスの前に現れて言う。 それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」 ヨハネによる福音書 

    「大切なことは目に見えない」 - 蟹亭奇譚
  • オーウェル 『カタロニア讃歌』 - 蟹亭奇譚

    『カタロニア讃歌』 はイギリス人ジョージ・オーウェル(1903-1950)が、1936〜1937年にスペイン市民戦争に民兵として参加した際のことを書き、1938年に発表したルポルタージュ(ノンフィクション)。著者の生前にはほとんど売れず、注目を集めたのは1980年代に全集版が刊行されてからのことである。日語訳が話題になったのも、1984年の新庄哲夫訳(ハヤカワ文庫NF)、1992年の都築忠七訳(岩波文庫)が出て以来のことだと思う。 だがここで僕は確信をもって言いたいのだが、書はイギリス文学のベスト10、いや五指に数えられるべき名著なのである。 バルセロナのレーニン兵舎でのことだった。民兵部隊に参加する前日ぼくは、ひとりのイタリア人民兵が将校用テーブルのまえに立っているのに出会った。 年の頃は二十五か六、不屈の面構えをした青年で、髪は赤みをおびた黄色、頑丈な肩をしていた。……(中略)……

    オーウェル 『カタロニア讃歌』 - 蟹亭奇譚
  • 夏目漱石の「月が綺麗ですね」にまつわる考察と中勘助 『銀の匙』 - 蟹亭奇譚

    中勘助は明治18年に東京で生まれ、昭和40年に没した作家・詩人である。(谷崎潤一郎より一つ年上であり、谷崎と同年に亡くなった人だ。)彼は東京帝国大学英文学科で夏目漱石の講義を受け、のちに国文学科に転じた。明治44年に執筆した 『銀の匙』(前篇) が漱石に注目され、同作は東京朝日新聞に連載された。大正2年に書かれた同後篇も同じく新聞に連載された。*1 作は作者の自伝的小説である。幼少時代の回想がほとんどを占めており、子供の頃の出来事が子供の頃の視線で、時に美しく、時に醜く描かれている。前篇の前半は 「よくこんな細かいことを覚えてるなあ」 と思わせるようなエピソードが順不同に並べられているが、小学校に上がるあたりから次第に主人公 《私》 の成長過程がストーリーの軸になって行く。ときどき 《私》 が幼い頃の出来事を回想する場面があるのだが、「あっ!」 と声を出して驚いてしまうほど効果的な挿入の

    夏目漱石の「月が綺麗ですね」にまつわる考察と中勘助 『銀の匙』 - 蟹亭奇譚
    mshkh
    mshkh 2010/04/02
    ふーむ,これは興味深いです
  • 人生は限られている - 蟹亭奇譚

    http://d.hatena.ne.jp/jun-jun1965/20091119 全部読んでから何か言え、というのは正論だが、人生は限られている。私は『夜明け前』を四分の三しか読んでいない。もしそれで誰かが、残り四分の一が面白いのだ、と言ったら続きを読むだろう。時には十ページで放り出すこともあるが、もし信頼している誰かが、いや、もっと読んだら面白い、と言ったら読むかもしれない。 僕は今年、『夜明け前』 を読んだのですが、それはもう散々な目にあいました。特に最後の四分の一(第二部(下)ですね)なんかひどいもんです。もともと読むのが遅いものですから毎晩寝不足になるし、読書に夢中になって電車は乗り過ごすし、最後のほうなんか涙が止まらず目が真っ赤になって非常に恥ずかしい思いをしたものです。その後、『家』 だの 『新生』 だのだらだら長い小説ばかり読むようになり、夏休みには島崎藤村ゆかりの馬籠や

    人生は限られている - 蟹亭奇譚
    mshkh
    mshkh 2009/11/23
    コメント欄がいい味出てる
  • 1