大震災で再認識するリスク 今回の震災で、BCPの計画実施の有無に関らず、事業やITにおける災害時に向けた「備え」の重要度を思い知らされることになりました。 この原稿を執筆中の現在(2011年5月)、BCPの有効性や、ITの事業継続に対する影響や、そのITに対する災害対策の有効性については、まだ総括ができていない状況のようです。ただし、近いうちに多くの調査機関やメディアが、これらの情報を調査、整理し、いったいこれまでの企業における災害対策はどうであって、それがどう有効に働き、もしくは何が原因で有効ではなかったのかが明らかになると思います。 このように、まだ震災後の全体像が明らかではない状態ですが、その評価は、今後公表される各メディアからの調査報告にゆずるとして、今回は、この震災を経てあらためて考えるべき、ご自身の職場でのIT環境に対する災害への備えや、見直しのポイントについて取り上げてみよう