文書では前単語を補助するため、"( " と " )"で説明文などをはさむ(丸括弧)を使用することがあります。また、単語や文書を強調する場合は「カギ括弧」、一部のPC系雑誌ではキーボードのキー名を強調するために[角括弧]を使用することもあるでしょう。 もちろん、ある程度までの括弧が文書中にあってもかまいませんが、丸括弧で囲む単語や説明文が多いと、文書全体の可読性が落ちてしまいます。そこで、丸括弧で囲まれた文書を強調する正規表現を試してみましょう。 一見すると「(.+)」と、全角の始め丸括弧、改行を除く任意の一文字をしめす「.(ピリオド)」、直前の文字列が一回以上繰り返すことをしめす「+(プラス記号)」、そして終わり丸括弧で構成できるように思いがちです。しかし結果はご覧とおりうまくいきません(図1)。 これは、正規表現の最長一致が標準のマッチングとなるためです。最長一致とは文字どおり"なるべく