2004年以降、ドラマ「冬のソナタ」などをきっかけに沸き起こった韓流ブームで、わが国でもぐっと身近になった韓国。この国は、世界最大のインターネット普及率を誇るIT先進国の顔も持つ。ネットの生活への浸透度は、日本の比ではない。最新事情を現地取材を通じて報告しよう。 ソウルの南に位置する仁川(インチョン)。ここに住む高校生、キム・ヒョンホ君の生活は、もはやインターネットなしには考えられない。 平日の塾通いに加え、家ではビデオ・オン・デマンド(VOD)による塾講義の視聴に精を出す。「上位の成績を保ち続けるにはやるしかない。1科目当たり月10万ウォン(1ウォン=0.11円)くらいだけど、将来を考えて親も払ってくれる」(ヒョンホ君)と言う。 韓国の教育熱は非常に高い。日本を上回る学歴社会で生き残るには、一流大学に入らねばならず、小・中・高校と猛勉強が必要。その勉強に、インターネットは欠かせないツール