【パリ=浅田信幸】ウクライナのヤヌコビッチ大統領は21日、欧州連合(EU)の3外相による徹夜の仲介工作のあと、反政権派と「停戦」合意に達したと表明しました。反政権側は直ちには同情報を確認していません。ロイター通信などが報じました。 3外相を派遣 EUは、20日朝から独仏ポーランド3カ国の外相をキエフに送り、ヤヌコビッチ大統領ら政権側と、ビタリ・クリチコ氏ら野党指導者の双方に対し、政治的解決のため「暫定政権樹立、総選挙の早期実施」の方向での合意形成を働きかけていました。報道によると、政府と野党指導者、3カ国外相が参加した協議は8時間続きました。 首都キエフの中心部「独立広場」では18日から始まったヤヌコビッチ大統領の退陣を求める反政権デモ隊と治安部隊の衝突は、一部で銃撃戦が展開されるなど深刻さを増しています。20日夜の保健省発表によると3日間の死者は77人にのぼりました。ロイター通信によると