【パリ=島崎桂】ギリシャのバルファキス財務相は5日、ベルリンでショイブレ独財務相と初会談し、ギリシャ債務の返済条件緩和について協議しました。極度の緊縮政策を伴う従来の返済計画に固執する独政府の姿勢に変化はなく、両国の溝は埋まりませんでした。 緊縮策の見直しを掲げるギリシャ新政府に対し、かねてから不満を示していたショイブレ氏はこの日も、「(緊縮見直しは)良い方向には進まない」と指摘。「われわれが今なすべきことについて合意には至らなかった」とした上で、「合意しないことで合意した」と皮肉りました。 併せて、ギリシャ政府に対し、欧州連合(EU)、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の3機関(通称トロイカ)との債務協議を再開するよう促しました。ギリシャ政府は、トロイカの枠組みはEU法で規定されていないとして、同枠組みでの交渉を拒否しています。 バルファキス氏は、両国の間に相違があることを認