ドイツで週労働時間の短縮が話題になっています。家庭相が小さな子どもを持つ親の32時間労働を提唱したのをはじめ、ドイツ最大の産別労組、金属産業労組(IGメタル、225万人)は、労働者が新たな専門を学ぶ時間を確保しキャリアを積むために、週30時間労働を提案。これに対して、経済団体側は反対しています。 労働時間短縮論議のきっかけは、社会民主党(SPD)からメルケル政権に入閣したシュウェージッヒ家庭相の提案。1月10日のテレビ放送で同家庭相は、子どもを保育所から連れて帰ってから夜10時までは忙しいという女性の例を挙げ、「週40時間労働で残業もある。男性も含め家族のために週32時間労働であるべきだ」と語りました。 また、正規労働者からパート労働者になった女性が正規労働者に復帰できるよう、法律で保障すべきだと主張しました。 自動車や電機などの労組、IGメタルは、ホフマン副委員長が27日付のウェルト紙で