豊かな自然と多様な生き物が、その命をはぐくむ島、沖縄―。しかし県内各地で広大な県土を占有する米軍基地の「再編」により、多様な命が共生する「宝の海」、ヤンバルの森が破壊されようとしています。名古屋市で11日から開かれる「生物多様性条約締約国会議」(COP10)の議長国、日本政府の責任が問われています。(山本眞直) 名護市の辺野古沖。「わあ、きれい。サンゴ礁のまわりを熱帯魚が泳いでいる」。愛知県の女性グループが、小型船から箱メガネで海中をのぞきながら歓声をあげました。 この辺野古に日米両政府は米海兵隊普天間基地(宜野湾市)を「移設」しようとしています。 移設を合意 県民の怒りの前に普天間基地「移設」先を「国外、最低でも県外」と公約しながら、民主党政権は今年5月、「辺野古移設」を米国と合意しました。 菅直人首相は今月1日、臨時国会冒頭の所信表明で「(普天間基地「移設」は)5月の日米合意を踏まえて