中部電力は14日、浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)の再稼働に向けた新規制基準の適合性審査を、原子力規制委員会に申請しました。同原発は巨大地震の想定震源域の真上に立地し、「世界一危険な原発」といわれ、東京電力福島第1原発事故後の2011年5月に当時の政府の要請を受けて停止していたものです。「審査に合格すれば再稼働を判断する」と再稼働を進める安倍政権と中部電に対し、地元などから「再稼働どころか、ただちに廃炉にすべきだ」と抗議の声が広がっています。 申請によると中部電は、想定される地震の揺れをこれまでの1・5倍に引き上げて1200ガルに設定(一部の機器や設備は2000ガルに)。津波対策では、当初高さ18メートルの防波壁を建設。その後、想定する津波高さを約21・1メートルとし、工事を追加して高さ22メートルの防波壁を建設(15年9月完成予定)するとしています。 浜岡原発は、東海地震を含む南海トラフ