石炭の積み出し港として有名なオーストラリア東部ニューカッスルで17日、地球温暖化による海面上昇に苦しむ南太平洋の島民や環境保護活動家ら数百人が、カヌーなどで石炭輸出に抗議する海上デモを行いました。ロイター通信などが報じました。 石炭が石油に比べて2倍の温暖化ガスを排出することから、環境団体は石炭採掘そのものに反対しています。 警察の警護を受けた貨物船の出港阻止はできなかったものの、「私たちの島に気候変動が与える影響に注目を集めることができた」(フィジーの活動家ジョージ・ネセワさん)と言います。 マーシャル諸島のロヤック大統領の娘、ミランさん(26)も行動に参加し、「私たちの国民と島が、気候変動による干ばつや、高潮による洪水に苦しむのを見てきた」と思いを語りました。 ニューカッスルは年間4000隻以上が出入りする主要な貨物港で、このうち9割以上が近くの炭鉱で産出される石炭を積載する船舶です。