日本ともっとも近い隣国である韓国との国交が1965年の日韓基本条約の締結により正常化され、22日で50年となります。いま両国は首脳会談も開けない困難を抱えていますが、この半世紀を振り返れば、内外の状況の変化の中で、関係は大きく発展しました。50年の歩みを踏まえ、節目の年を本当に心の通う友好に向かっての転機にする努力が求められています。 植民地支配の反省求め 50年前、両国では国民から条約署名に反対の声が上がっていました。日本共産党も、条約が戦前の日本による植民地支配への反省と賠償を欠いていること、韓国を「朝鮮にある唯一の合法的政府」と規定していることなどを批判しました。当時の韓国が軍事独裁政権だったという問題もありました。 しかしその後の両国関係は、とくに80年代後半から、歴史的な変化が起こりました。韓国では国民の大きな運動で軍事政権が倒され、民主化が実現。91年には北朝鮮とともに国連に同