東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)では3日、2号機の海に面した立て坑(ピット)から高濃度の放射性物質で汚染された水が海へ流出するのを止めるため、水を粘液状に固める作業を行いました。 東電は流出が見つかった2日の午後、ピットに生コンクリートを注入しましたが、流出は止まりませんでした。このため、3日午後、ピットに流れ込んでいる水の上流側の地下管路に穴を開け、紙おむつに使われているのと同じ吸水性樹脂やおがくずなどを投入しました。同日夕の段階でピットからの流出に変化はみられませんが、4日まで経過を見るとしています。 ピットの中には深さ10~20センチの水があり、側面の亀裂から勢いよく水が海へ流れ出しています。ピット内の放射線量は1時間当たり1000ミリシーベルト以上あり、水には高濃度の放射性物質が含まれていることを示しています。 ピットは、タービン建屋地下やタービン建屋から海へ向かって延