経済的な理由から医療機関への受診が遅れ死亡したとみられる事例が、2010年の1年間で71に上り、05年の調査開始以来最多に―。2日、全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)が加盟事業所を対象に行った調査の結果を発表しました。 (関連記事) 高すぎる国民健康保険料(税)の滞納などによって、無保険もしくは短期証・資格証明書を交付された人が42例。内訳は無保険25例、短期証10例、窓口で医療費全額をいったん払わなければならない資格証明書7例です。 社保、国保など正規の保険証を持ちながら、窓口負担の重さなどのため受診が遅れ死亡したと考えられるのは29例で、昨年調査の約3倍です。 無職や非正規労働者が多く、重症のぜんそくのため高校中退後、非正規の仕事を繰り返し、無保険のまま救急搬送され入院の10日後に亡くなった32歳の男性もいました。1割の窓口負担が払えないと受診を拒んだ84歳男性など、3人の後期高