「世界134カ国中94位」。日本の男女格差の国際比較の順位は先進国で最低ランクです。女性差別の改善の遅れは、日本の政治と社会のあり方が問われる問題であり、その是正は、21世紀の未来にかかわる課題です。 世界に逆行、この10年 世界では、「男女平等は働きがいある人間らしい仕事の中心課題」(国際労働機関=ILO)と位置づけ、国連やILOのルールにたった政治と社会の努力がすすんでいます。とりわけヨーロッパでは、欧州連合(EU)の男女平等関連指令を力に各国が法整備をすすめ、改善をはかっています。日本では正規雇用でも女性の賃金は男性の6割台ですが、EU各国では、平均15%の男女賃金格差打開のための挑戦がおこなわれています。男女がともに子育てできる社会へ労働時間、育児休業の改善、保育所整備などの改善もすすんでいます。女性議員比率も、北欧は比例代表選挙制度と政党の努力で平均41・6%です。 民主党政権は