【メキシコ市=菅原啓】南米ペルーのウマラ次期大統領は、7月28日の就任に向け、外交・内政の両面で準備を本格化させています。 外交面では、9日からブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン、チリ各国をめぐる歴訪を開始しました。これは、南米12カ国で構成される南米諸国連合(UNASUR)の強化など、地域統合を重視するとした公約実践の一環です。 ウマラ氏は9日、ブラジルの首都ブラジリアで同国のルセフ大統領と会談し、「社会的排除のない経済成長とマクロ経済の慎重な運営」というブラジル政府の行動を高く評価。「ペルーの現実は異なる」としながらも、経済政策に関してブラジルの成果を参考とする考えを明らかにしました。 10日にはパラグアイを訪問し、ルゴ大統領と会談。両国関係の強化とともに、同国が議長国を務めるメルコスル(南米南部共同市場)との関係発展を話し合いました。 内政面では、マリソル・エスピノサ次期